ヨーロッパ伝統製法と沼田テロワールが出会う場所。フキワレシードルリーのシードルづくり
- ririsoldum1219
- 2 日前
- 読了時間: 3分
シードルの本場といえば、フランス・ノルマンディやスペイン・アストゥリアス。
何百年も前から、りんごを発酵させた酒が日常の食卓に根付いてきた地域です。
Fukiware Cidrerieのシードルづくりの原点も、そんなヨーロッパのシードル文化にあります。 ワインと同じように「土地」「品種」「発酵」を大切にする伝統的な製法に影響を受け、酸化防止剤など使用せず、りんごと酵母のみで発酵させ“りんごそのものの個性を最大限に引き出す醸造”を目指しています。
テロワールという考え方。沼田のりんごが生む味わい
ワインの世界でよく使われる「テロワール(Terroir)」という言葉があります。 これは、土地の気候・土壌・標高・文化まで含めて「味をつくる」という考え方です。
群馬県沼田市は、昼夜の寒暖差が大きく、りんご栽培に適した環境。
この土地で育ったりんごは、酸味と糖度のバランスがよく、果実味が豊かです。
沼田のテロワールは、そのままシードルの味になる。
フキワレシードルリーでは、そんな土地の個性を大切にしながら醸造を行っています。
シードルが生まれるまでの工程
1. りんごの選果と洗浄
収穫されたりんごは、まず洗浄し、土や葉を落とします。 生食用だけでなく、規格外や傷のあるりんごもシードルづくりには大切な原料です。

2. 破砕(クラッシング)
洗浄したりんごを細かく砕き、果汁を取り出しやすくします。 りんごの皮や種からも香りやタンニンが抽出され、味わいに奥行きが生まれます。

3. 圧搾(プレス)
砕いたりんごを布で包み、丁寧に圧搾。 プレス機でゆっくりと圧力をかけて搾汁します。
急激に圧力をかけると雑味や渋みが出やすくなるため、果汁の質を見極めながら慎重に作業を行い、
りんごの繊細な香りを保った果汁が得られます。


4. 発酵
果汁に酵母を加え、発酵が始まります。 糖分がアルコールと炭酸ガスに変わり、シードル特有の香りが立ち上がります。 タンクの中で静かに、しかし確実に「りんご酒」が生まれていく瞬間です。


5. 瓶詰め
発酵を終えたシードルは、いよいよ瓶詰め(ボトリング)、打栓、ラベル貼りといった工程を経て、一本のボトルになります。
この一本の中に、沼田りんごの畑から醸造所までの物語が詰まっています。



フードロスから生まれるクラフトシードル
沼田では、熊被害や天候被害で出荷できないりんごが発生する年もあります。
見た目の問題で市場に出せないりんごも少なくありません。
しかし、味や香りは十分に優れている。 「ならば、お酒として生まれ変わらせよう」 そんな想いから、規格外りんごも積極的にシードルに活用しています。
フードロス削減と地域農業の循環を目指す、クラフトシードルの新しい役割です。
ヨーロッパの哲学を、沼田の未来へ
フキワレシードルリーのシードルづくりは、 ヨーロッパの伝統製法と、沼田のテロワールが交差する場所。
「土地の個性をお酒にする」というシードル文化の哲学を、 群馬・沼田という日本のりんご産地で実践しています。
私の醸造所から生まれる一本一本のシードルが、沼田という土地の物語を世界へ届けるボトルになることを願って。




コメント